暑い夏の日曜
朝から蝉の声が煩い
『・・・ねむぅーーーいっ』
は、自宅のベッドの上で大の字になる
暑い・・・
何となく携帯に目をやった
『あー。メールだ・・・』
2004/8/8 5:31
啓介君様
おはよーさん
約束したドライブ・・・
いつがいいか?
『啓介から・・・で、なんでこんな時間にメールしてんのよ?』
は返事を返した
2004/8/8 9:03
啓介は早起きだねぇーっ
いつでもいいよっ
啓介に合わせるよv
返事は一時間後のことだった
2004/8/8 10:15
啓介君様
Re:啓介は早起きだねぇーっ
今、起きた・・・
今日ってぇのは突然か?
『今日ねぇ・・・風が強いからジェットは無理だし・・・行ってみるかっ』
2004/8/8 10:22
おっけーv
じゃっ
啓介んちに行くよ
その方が面倒なくていいよね?
お昼前には着くと思うよっ
2004/8/8 10:27
啓介君様
Re:おっけーv
わかった
気をつけて来いよ
は、汗ばんだ身体をシャワーで流す
白いTシャツとジーンズ
薄く化粧をして、とりあえず日焼け止めを塗る
『さーてっ、行くかっ』
は4WDに乗り込み家を後にした
SOLD OUT を流しながらテンションを上げる
『楽しみっっっ ///// 』
凡そ20分位で高橋家別荘に到着した
時刻はお昼前
丁度いい
は、駐車場に車を停めるとインターホンを鳴らした
日曜のせいか、家政婦の声ではなく、啓介本人が応対した
「おぅ、来たか・・・今行くからなっ」
暫くすると重そうな玄関が開いた
「久しぶりだな・・・」
「うん・・・ねぇ、どっちに乗せてくれるの?」
「は、欲張りだから両方」
「えっ? ラッキーv」
「行こう」
啓介の後をチョコチョコと着いていく
まずは、ベンツから
「ねぇ、啓介・・・どこに連れてってくれるの?」
「・・・人気のめいっぱいあるとこ」
啓介は G のナビのドアを開けた
「乗れよ」
言葉はぶっきらぼうだが、態度が優しい
は車高の高さに慣れてるせいか、すんなりと乗った
ナビが右側というのも手伝った
啓介も乗り込むと、何やら想像のつかないエンジンの掛け方をした
「えっ? そうやって掛けるの?」
「あぁ」
車内をクルクルと見渡し、関心気味な表情の
自然に顔が優越感と満足感で緩む
啓介との二人を乗せた白い
G が、存在感のあるエンジン音を轟かせ発進した
「啓介、お腹空かない?」
「昼だしなっ・・・何がいい? 」
「うーん・・・らあめん !!! 」
「 ??? いいのかよ? そんなんで・・・」
「ラーメン屋さんに失礼じゃなーい? チャーシュー麺なんてっっっっ最っっっ高ーーーなんだからっ 美味しいとこ、あるんだぁ」
「じゃあ、そこにすっか・・・ナビしろよ?」
「そうこなくっちゃっ」
のナビで啓介が G
を転がし、街中のパーキングに車を停めた
珍しい車なのか、目立つお兄さん達が騒いでいる
啓介は、先日のの印象が強かったのか、と同じ白いTシャツにジーパン
めちゃくちゃ意識している・・・
は先頭を切る様に、啓介より少し前をはしゃぎながら歩いた
時々、バッグを手にする両手を後ろで繋いで、髪をサラッとさせて啓介に振り向く
「啓介っ、ここにねぇ・・・よく来るんだぁ」
「へぇ・・・おっ!!! いい服あんじゃん」
「えーっ? どれー?」
「これこれっ」
・・・・・ここは男女問わず洋服の並んだショップ
多分サーファー向けだろう
一年中ショップ内は常夏仕様・・・
啓介は女物の、身体にフィットするタイプのTシャツを指さした
「でしょーっ 買おうかどうか迷ったんだぁ・・・」
啓介は察したのか視線を落とし、に優しい視線を浴びせた
「入ろうぜ」
が少し戸惑っているのも気にせずに店内に入った
啓介は店のスタッフに声を掛け、試着を要請した
は遅れて店内へ入る
「、試着してもいいってよ」
「・・・うん」
試着すると、ちっちゃいにジャストサイズ!!!
「あーっ、いいかもっ」
「・・・、何か言ったか?」
「ぴったりーっ」
啓介はスタッフに尋ねた
「悪いけど・・・これと同じ男モン・・・あるかな?」
『はい?』
には・・・聞こえた
啓介が、と同じものを求めた
『お揃い・・・って事だよね? ・・・あたし・・・気にしてもらってるのかな・・・』
は、啓介が自分なんかに興味はないと思っていた
特別、色気もないし
可愛らしい女でもない
・・・そう自覚していたが・・・
『あーっ///////自意識過剰なだけだわっ、そりゃあ、啓介は・・・気を遣わなくていいし、一緒にいて楽しいし・・・』
啓介も試着に入る
がフィッティングルームから出ると、お揃いの服で啓介も出てきた
は、サンダルを引っ掛け、鏡の前へ立ってみた
啓介もの横へ並び・・・何気なく肩を抱いた
店のスタッフが微笑ましい光景に口を開いた
「本っ当に、お似合いのお二人ですねーっ」
「だろっ?」
啓介はさらりと答えた
『 ??? えっ ??? あたしっ・・・啓介が好きな気持ち・・・隠さなくてもいいのかな・・・』
啓介はスタッフとのやり取りを進めた
「幾らになる?」
「9960円になります」
「じゃ、悪いけど着てきた服を持って帰るよ」
「有難う御座いますっ、少々お待ち下さい」
スタッフは啓介とが脱いだTシャツを丁寧にたたみ、袋へ入れて啓介に手渡した
啓介がペイするとスタッフから受け取った袋を抱え、の右手を握った
「有難う御座いましたーっ『なんか・・・素敵な二人っ』」
店を後に再び歩き出す
同じTシャツで・・・
手を繋いで二人ははしゃいだ
「啓介って、あたしのセンスと・・・なんか似てるねーっ」
「みたいだなっ」
「ふふぅん・・・らあめん屋さん・・・もう直だよっ」
二人は軽やかな足取りで目的地に着いた
新しくもなく古くもなく・・・そんな建物の店先に足を止めた
「ここのラーメン屋さんって、あたしが小学校の時からあるんだよ? 少し前に改装して綺麗になったけど」
「へぇ・・・やっぱおススメはチャーシューなのかよ?」
「あーっ、もう最高なんだからーっ、トロットロでっ・・・啓介・・・ヨダレ出てるよっ」
「 /// 」
「なーんてねっ」
「・・・ちっ」
二人が暖簾を潜ってガラガラとドアをあけた
「っっっらっしゃいっ おっ? ちゃん・・・今日はデートかっ?」
「・・・ぅっ」
「なんだよーっ やっぱ、隅に置けねーなっ」
「うぅぅ・・・余計な事をっ」
「チャーシューだよな?」
「当然っ」
「で、兄ちゃんは?」
「俺もチャーシュー」
「っへいっ 喜んでっ」
オーナーが手際よくチャーシュー二丁に取り掛かる
数分で目の前に丼が二つ並んだ
艶のあるチャーシューがギッシリ埋め尽くされたオーナー拘りの一品
二人は発した
「っいっただきまーすっ(2)」
二人してまずは熱々の美味しい汁をレンゲで飲む
見た目はサラッと
飲めばコクがあって奥が深い味
「っっっんーっ、美味しいっ」
「うまいなっ」
「兄ちゃん、チャーシュー食ってみなよ・・・オジサマのこだわりなんだよ」
啓介はチャーシューを頬張った
ソフトながらにしっかりと肉の旨みを引き出す
「 ///// うめぇっ」
「・・・だろっ?」
啓介もも満足気に一気に平らげた
「っはーっ、ご馳走様っ」
「うめぇっ」
「(笑)でしょーっ? さっきのお礼にあたしの奢りっ」
「おやっさん・・・おあいそっ・・・・・・女に金を払わせるモンじゃねぇんだよ・・・気持ちだけ貰うから」
『 /// 』
啓介はそう、言い放つと
「ご馳走様でした」
とオーナーに告げ、店を後にする
遅れて店を後にしようとしたは、オーナーに言われた
「ちゃん・・・いい男・・・捕まえたなっ、あの兄ちゃん気に入ったっ、気持ちがいいっ 又、二人で来いよっ」
「まだ、捕まえてないよぉ・・・」
「ありゃ、ちゃんに惚れてるぞ?
間違いねぇよっ」
「(笑)・・・そうかなぁ・・・だといいけど」
「俺が何年生きてると思ってんだよ・・・伊達に50もの才も生きてないって・・・男の心理的に間違いないぞっ? 」
「好きなんだけどねーっ、なんか・・・水準が違い過ぎなのよーっ」
「・・・? なんの?」
「なんだか、金持ちらしい・・・」
「・・・そんな素振りないから、俺は気に入ったっ」
「そ・・・なんか庶民的って感じ・・・嫌味ないんだよねーっ・・・」
「あぁいうのが真の男ってぇもんだ」
「うん・・・・・今日もご馳走様っ」
「へいっ、あーりがとうございましたぁっ」
お腹いっぱい・・・気分も上々
啓介の元へ急いで近づく
次は俺がリード
メニューへ戻るならここだぜっ