気が付けば朝の4時を少し回ったところ
は、ハッとして目を開けた

『・・・あたし寝ちゃった? ・・・えっ?』



目を開けて飛び込んできた現実
啓介の顔が間近にある
普段は、戦闘力全開で力のある眼差しであるはずの瞳が閉じている
戦い疲れた戦士が羽を休めて、深い眠りに就いているみたいに
癒された満足気な表情で顔をに向けている


『むふふっ・・・可愛い顔して寝るのね』


は腕時計を見た


『4時か・・・もうちょっと寝ちゃおっ』


が再び瞼を閉じた








『・・・ぅん・・・・・・』

啓介が細い声で囁いた



『 ??? ・・・気のせいよね?・・・』







ピピピッピピピッピピピッ


アラームがリビングに響き渡る
第一声は勇次だった

「あ゛ーっ もう朝かよぉ」



「おはよっ啓介」

「あ・・・・・っはよーさん」

「朝は弱いみたいね」

「・・・ちょっとな・・・」



そして、ぐっすりと寝込んだあと二人

「徹っ起きないとっ」

「あ・・・あれ? ここ・・・どこだ?」

「啓介君ちっ」

「恭子ぉ・・・眠いっ」

「遅刻するよーッ?」



恭子と徹はバタバタと身支度を整えると


「じゃあなっ、啓介・・・さんきゅっ」

「啓介君、ありがとう、またねっ」



・・・ハリケーンの様に帰宅する





「啓介ーっ、シャワー借りるぞ」

「おぅ」


勇次は何度も訪問しているせいか、迷うことなくシャワールームへ

啓介は・・・虚ろなまま起き上がろうとしない


「啓介ーっ、起きろーっ」

「・・・もう少しオブラートに包んだモノの言い方・・・してくれよ?」

「コーヒー飲みたいっ」

「・・・あ゛ー」

「淹れるから・・・どこにあるの?」

「悦子さん・・・まだいないか?」

「まだ6時だもん」

「あー・・・そっか・・・そこの扉・・・開ければ色々あっから・・・」

「はいよーっ」



が天井まである大きな扉を開けた


「うっ・・・コーヒーと紅茶のオンパレードじゃん」

「あぁ、・・・俺、キリマンジャロがいい」

「ふんふん・・・あぁこれねっ」


布袋に丁寧に入れられたコーヒー豆
沢山のバカラの瓶にキラキラと太陽が輝く
その中には紅茶の葉
は自分もコーヒーが好きなので、慣れた様に豆を挽き、適当なカップにコーヒーを淹れた


「啓介、お砂糖は?」

「・・・いっこ・・・お前は?」

「二個」

「太るぜ?」

「うるさいっ!!」

「家の砂糖は、いっこ200えん」

「お金取るのーっ?」



ふざけ合って楽しい時間
は啓介を起こそうと腕を引っ張った


「起きなさいよっ」

その手を啓介は逆に引っ張る

一瞬、啓介との距離が縮む
啓介は宥める様な眼差しで眼を細め答えた


「・・・嘘・・・」



砂糖いっこ200円が嘘なのか、それとも・・・




勇次がドカドカとリビングに入る

慌てては距離を離す



「啓介、さんきゅう・・・いい湯加減でございましたぁー」

「・・・シャワーは自分で調節できんだろって・・・」

も浴びてけよー?」

「うーん・・・いい? 啓介」

「えっ? /// あ、あぁ」

「なぁに赤くなってンだよっ」

「うるせぇっ・・・勇次っ、てめぇっ」


啓介と勇次は、暫く軽い格闘技が始まった


「仲が宜しいとこ、悪いけど・・・シャワー借りるねっ。昨日のBQの臭いもついてるし」

「おぅ、シャンプーとかは適当に使えよなっ」

「なんで勇次が言うんだよっ?」



広々としたパウダールームからバスルームが厚いガラスで区切られた
デザイナーズのお洒落な造り


『ちょっとぉ・・・これじゃ、恥ずかしいじゃないっ /// 』


は鍵をしっかり掛けて服を脱ぎ、バスルームへ入った


『このバス・・・家の三倍はあるんですけど?』



ズラリと並んだいい香りの入浴剤やシャンプー達
は香りを一つ一つ嗅いで好みのものを選んだ


『・・・これにしよっ』


一つのシャンプーを手に取り洗いはじめる
トリートメントをして、同じ種類のボディソープで身体を綺麗にした
大きな丸いJACKSONに身を沈めバブルを弄ぶ
女の子には嬉しいバスタイム


すっかり癒されたは、服を手早く着るとリビングに戻った


「ありがとう・・・凄いお風呂ね、啓介んち」

「・・・寛げたか?」

「十分にっ」



は啓介の前を通り過ぎバッグを手に取った



『・・・? 俺の・・・ 匂い ・・・』



勇次が騒いだ


「もう、こんな時間だぜっ、っ急げぇーっ」


は、啓介と同じ香りを放ちながら高橋家別荘を後にした


















ドライブの約束・・・してたよな?





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